皆さんは、東京書籍の『NEW ACTION FRONTIER(ニューアクション フロンティア)』をご存じですか?『NEW ACTION FRONTIER』は『チャート式』と同じ、網羅系といわれる参考書シリーズの一つです。『チャート式』のほうが、歴史が長くて有名かもしれませんね。そのため『NEW ACTION FRONTIER?』となった人もいると思います。
ですが、本書は非常に素晴らしい参考書です。特に、東京書籍の教科書を使っている場合、教科書との相性は本当に抜群です。
今回は、そんな『NEW ACTION FRONTIER -理解と思考-』がどのような参考書なのかについて見ていきます。
より自分に合った参考書を選ぶことができるように、そして、手にした参考書を完成させることができるように、参考にしてみてください。
また、同じシリーズの『NEW ACTION LEGEND』について紹介した記事や、他のオススメ参考書について紹介している記事も投稿しています。まだ見ていないという人はぜひそちらも参考にしてみてください。
数学力向上に必要な姿勢
皆さんは、問題をただ解けばそれで数学の勉強になると思っていませんか?
しかしそれは、「あらゆるパターンの問題を丸暗記して解けるようにする」という事ことです。しかし、入試本番でこれまでに見たのとまったく同じ問題が出ることはほぼあり得ません。という事は、解法の丸暗記では合格点を取ることはできないという事になります。
これを防ぐために大事なことは、「問題文に書かれた条件や意味を理解し、同アプローチすれば良いかを考える』ことです。言い換えると、問題をいくつかのプロセスに分け、段階的に考えて、正解に自分の力で一歩ずつ近づいていくということになります。
一つ一つの問題からきちんと一般的な法則を見つけ、それらを体系化・整理することつまり、「良い道具をそろえて、使い方をきちんと理解・整理しておく」ことが大切だということですね。
NEW ACTION FRONTIER -理解と思考-の概要
網羅系参考書としては、導入も十分に丁寧でコラムも充実しています。このため、そこまで数学が得意でない人でも取り組みやすく、多くの人におすすめできるシリーズです。
出版社とおすすめ度

〈おすすめ度:★★★★☆〉
出版社:東京書籍
サイズ:A5判
NEW ACTIONシリーズ(LEGEND、FRONTIERの2段階)のうち、より基礎の習得を重視したシリーズです。『黄チャート』や『合格る数学』などが同レベル帯の参考書としてあげられます。きちんと完成させれば、全統記述模試(河合塾)での偏差値60~65が目指せるイメージです。
NEW ACTION FRONTIERの構成
本体構成
『NEW ACTION FRONTIER』の全体構成は以下のようになっています。
〔例題集〕
例題の問題文をまとめた小冊子です。
解答を見てしまう心配なく例題に挑戦できるようになっています。
〔例題MAP〕
例題、コラムの関連性を視覚化し、全体像をイメージしながら学習が進められるようになっています。
〔例題一覧〕
その節で出てくる例題の一覧表です。
〔まとめ〕
用語・定理・公式などがコンパクトにまとまっています。
また、例を通してポイントを具体的に理解できるように工夫されています。
〔Quick Check〕
まとめの内容を理解できているかをサッと確認するための問題です。
例題以降の学習を進めるうえで必要な、「最低限の知識」が定着しているかを確認できます。
〔例題ページ〕
本書のメインになるページです。
選び抜かれた良問で、定期テスト対策はもちろん、大学入試に必要になる知識も効果的に習得していくことができます。
〔コラム〕
「Play Back」と「Go Ahed」の2種類からなり、重要事項の詳しい解説や、やや発展的な内容について説明されています。
〔問題編〕
例題と同レベルの類題です。
例題で学んだ知識がきちんと定着しているかを確認できます。
〔定期テスト攻略〕
例題で扱った内容について、各節ごとに「定期テストで聞かれやすい」を意識した構成になっています。
定期テスト前に、日々の学習で学んだことを忘れていないか確認するのにピッタリです。
《入試編》
〔融合例題〕
入試に頻出かつ複数分野の内容を組み合わせて解く必要のある問題により、各例題で学んだ知識を応用するために必要な考え方を学ぶことができます。
〔共通テスト攻略例題〕
大学入学共通テストを意識した、穴埋め形式の例題です。
本格的な共通テスト対策に進む前の準備として効果を発揮します。
〔入試攻略〕
大学入試頻出の典型的な問題に挑戦できます。
例題ページの構成

- 思考のプロセス
問題を解くときに、どのように考えているかの思考プロセスを知ることができます。この部分をしっかり読み込むことで、自分で考え解答の糸口を探ることを習慣化しましょう。 - 解答
答案として再現すべき模範解答です。 - 解説
解答上の注意点や、補足説明が記載されています。 - Point
例題に関連する内容のまとめなどにより、知識を深めていくことができるようになっています。 - 練習
例題の内容が身についているかを確認するための類題です。
NEW ACTION FRONTIERの問題数と難易度
基礎を固めるのに十分な質と量の良問たち
文系:ⅠAⅡBC / 理系:ⅠAⅡBⅢC での総問題数を以下に表形式でまとめています。1つの目安として、参考書選びの際の参考にしてください。
問題の種類 | ⅠAⅡBC | ⅠAⅡBCⅢ |
---|---|---|
Quick Check | 212 | 266 |
例題 | 693 | 887 |
チャレンジ | 12 | 19 |
融合例題 | 18 | 24 |
共通テスト攻略例題 | 17 | 17 |
練習 | 711 | 911 |
問題 | 711 | 911 |
定期テスト攻略 | 285 | 350 |
入試攻略 | 104 | 134 |
問題数合計 | 2763 | 3519 |
これらの選び抜かれた問題で、基礎~入試標準レベルの解法パターンを体系的に学ぶことができるようになっています。
なお、文系の人は数学Cの内容のうち、ベクトルのみを進めることも考えられます。その場合は、もう少し問題数が減ることになります。
入試数学に必須の基礎を確実に作り上げるレベル設定
QuickCheck:教科書の例かそれよりやや易しいレベル
★☆☆☆ :教科書の例~例題レベル
★★☆☆ :教科書の例題~章末問題レベル
★★★☆ :教科書の章末問題~入試基礎レベル
★★★★ :上位国公立大学やGMARCH・関関同立レベルの大学入試での基礎レベル
入試攻略 :上位国公立大学やGMARCH・関関同立レベルの大学入試での標準レベル
まとめ、Quick Checkにより、導入部分が比較的丁寧であることから、『黄チャート』や『合格る数学』よりも数学が苦手な人でも進めやすくなっています。ただし、『白チャート』や『入門問題精講』『初めから始める』と比べるととても親切・丁寧とは言えないので、本当の初学者が初めに取り組む1冊としては少しハードルが高いと考えます。
★×3までのマスターで、全統記述の偏差値の目安がおおよそ55です。ほかの参考書でいうと、『プレ1対1対応の演習』や『元気が出る数学』『基礎問題精講』などを仕上げたときと同程度の到達レベルです。
★×4までのマスターで『黄チャート』の例題(🧭5つまで)や『入試数学の基礎徹底』『数学ⅢCの入試基礎』を仕上げたときと同程度の到達レベルになります。全統記述の偏差値の目安はおおよそ60です。
入試攻略まで仕上げることができれば、旧帝大などの難関大学入試にも喰らいつけるようになります。
NEW ACTION FRONTIER -理解と思考-の特徴と効果的な使い方
NEW ACTION FRONTIERの特徴
必要十分な問題ラインナップ
『NEW ACTION FRONTIER』では絶妙なラインを狙った問題選定となっており、多くの大学で数学の合格点を狙うのに絶対に漏らすことができない問題を集めた素晴らしいレベル設定です。
『NEW ACTION LEGEND』と比較すると、最難関大向けの例題や入試攻略の問題がカットされていて、より「すべての受験生が身に着けるべき内容」に注力されているといえます。
充実のコラム
「Play Back」「Go Ahead」という2種類の形式のコラムが存在します。会話形式で補足的内容、あるいは発展的内容が触れられています。「チャレンジ」という問題が伴っていることがあり、これは『Focus Gold』などでは普通に例題として扱われているタイプの問題なので、忘れずに取り組むことが必要になります。
「思考のプロセス」が丁寧
どのように考えてその問題を解くか、が例題ごとに記載されています。数学は、問題を見たときにどういった思考をして答えを導いたらいいのかを知ることはとても重要です。ここが丁寧なのは非常にありがたいポイントです。
例題MAPと例題集
各章はじめに例題ごとの関係性をマッピングしたページがあります。また、例題の解答が目に入ってしまうという人のため、問題だけをピックアップした別冊がついています。
これは効率的に反復学習を進めるうえで非常に便利です!
NEW ACTION FRONTIERの効果的な使い方
『NEW ACTION FRONTIER』は、『チャート式』や『問題精講シリーズ』と同じように、「入試で頻出となる典型的な問題への解法パターンを習得する」ことが目標となる参考書です。とはいえ、「解法の丸暗記」では効率的な数学学習を進めることはできません。ここでは、効果的に『NEW ACTION FRONTIER』を活用するためにおすすめの使い方を紹介していきます。
1周目の流れとポイント
1周目のポイントは、基本知識を確実にしたうえで、基礎となる考え方を確実にみにつけることです。スピードよりも、質を重視して丁寧に取り組むことを意識してください。
- まとめを確認し、基本事項を整理する
まずは、面倒がらずにきちんと〔まとめ〕の内容を確認しましょう。このとき、あやふやであったり、書いていることが理解できなかったりという場合には、『入門問題精講』などのより詳しく解説してくれている参考書に立ち戻るべきサインです。まずは基礎知識のインプットを優先させましょう。
〔まとめ〕の内容が確認できたら、〔Quick Check〕に取り組み基礎事項が本当に頭に入っているかを確認してください。ここで解けない問題がある場合には、やはり『入門問題精講』などに立ち返るようにしましょう。 - 例題(青・黒)・チャレンジを解く
必須の基礎事項を確認できたら、例題が解けるかトライします。
解けたら◯(=復習しなくていい意味の印)をつけてください。このとき、たんに「答えがあっていたからOK」としてしまうのではなく、思考のプロセスや解説をじっくりと確認し、抜けている知識や勘違いがないかのチェックを絶対に行うようにしましょう。
間違えたり、解き方がわからなかったりという場合には、すぐに×(=復習すべきという意味の印)をつけ、思考のプロセスや解説を熟読しましょう。
1周目は、新しい解き方や考え方を増やすために解いています。知識がない状態で長い時間をかけて考えても効率が悪いだけです。少し(5分程度)考えてみて分からなければ、すぐに解説を確認し、解法を習得することを優先しましょう。このときに、「〜という式(文言)があったら、〜をする」というif-thenの形で入れていくと応用性が高まります。 - 例題下の練習を解く
例題でインプットした知識が身についているかを確認します。例題できちんと知識をインプットできていれば、例題が解けなくても、練習は解けるはずです。
例題と同じように、解けたら◯、間違えたり、解き方がわからなかったりという場合には×をつけましょう。例題には×がつき、練習には◯がつく問題も多いはずです。そういった問題は、2周目では例題だけやればOKなので、復習(周回)の効率がとても高くなります。 - 節末の問題を解く
例題、練習の両方に〇が付いた場合には、節末の問題に挑戦してみてください。例題できちんと解法ごみについていれば問題なく解くことができるはずです。このときには、すぐに解答を確認するのではなく、ある程度の時間考えてみることも大切です。
1周目はできない問題も多いはずです。これは誰でも(東大合格者であっても)同じなので気にしてはいけません。そもそも新しい解き方を身につけるために勉強しているのですから、1周目から解けなくて当たり前です。
「この問題」を解くための知識は、言い換えると丸暗記です。単なる丸暗記では、応用性が低く、貴重な記憶容量の無駄使いです。
1つの問題を通して応用性の高い知識を見つけ出すことは簡単ではないですが、「このタイプの問題が出たらこう解いたらいいのでは?」と、自分なりに攻略法を見つけるようにしてください。
わからない問題が出てきたときに、解説を読んで30分経ってもわからないという場合には、それ以上時間をかけてもその時点で理解できるようにはなりません。より基本的な内容の参考に戻ったり、次の周回に回したりといった対応をとるようにしましょう。何度か繰り返している過程で解けるようになります。
2周目以降の流れ
2周目以降に取り組むときのポイントは、1周目で学んだ解法を「自分自身の思考パターン」として、確実に定着させていくことです。大学入試は、「自分の考えを、制限時間内に正しく採点者に伝える」というゲームだといえます。反復演習で優先すべきことは解法の定着ですが、限られた時間内に正確に再現するスピードにも意識を向けていきましょう。
- 前の周回のときに×のついた例題、練習を解く
前の周回のときに×のついた例題、練習について1周目と同様に、例題→練習の順に解き進めていきましょう。このとき、すでに〇のついているものについてはサッと確認するだけ(3周目以降は完全に飛ばす)でもかまいません。ただし、少しでも不安な場合には答案を書きだすようにしてください。
また、思考のプロセス、解説、Pointなどを読み飛ばすことはしてはいけません。加えて、2周目以降ではこの時点で〔問題〕を解く必要はありません。周回速度を優先させたほうが効果は出やすくなります。 - 各節の節末にある〔問題〕を解く
7~8割の例題、練習に解答できるようになった章については、〔問題〕を解いてみてください。このとき、本番での時間を意識し、大問ごとに設定されている★1つにつき3分以内を目標に取り組むようにしましょう。
時間内に正解できなかった問題については、例題に戻り基本を確認しなおし確実に定着させてください。 - 入試編に進む
ⅠA/ⅡB/C/Ⅲのそれぞれで、一通りの範囲が学習出来たら、各学習範囲の「入試編」に進みましょう。
まずは、解説を見ずに融合例題に取り組んでください。〇×をつけ練習に取り組むというこれまでと同じ流れをここでも実行しましょう。すべての例題・練習に〇が付いたら、問題・共通テスト攻略例題・入試攻略に取り組み、実践レベルで通用するかを確認してみましょう。
※「入試編」の例題や問題は1問15分を目標時間とするのがよいでしょう。ここまでたどり着いたら、本番を意識して「わからなくても一定時間は粘る」「1つの問題に掛けることができる最大時間を守る」という事にも意識を向けることも重要です。
『NEW ACTION FRONTIER』を進める目的は、入試で必要になる基本解法パターンの習得です。入試で初見の問題に対応できるかどうかは、「このタイプの問題が出たらこう解いたらいい」と、自分なりの攻略法を見通すことができるかどうかで決まります。
そのための第1段階が、基本的な問題で「なぜそう解き進めるのか」を説明できることです。答えが合うこと以上に、解法がきちんと説明できることを意識するようにしましょう。
どんな人に『NEW ACTION FRONTIER -理解と思考-』はおすすめ?
教科書内容を最低限把握できている、大学入試で数学を使う多くの人におすすめです。
特に、学校で使っている教科書が東京書籍の場合には、非常に相性がよくぜひ併用してほしいと思います。
『NEW ACTION FRONTIER』がオススメの人
定期テストでの高得点や地方国公立大学、日東駒専・産近甲龍レベルの大学が目標の人
このレベルを目標とする人にとって重要なのは、入試頻出の基本事項を確実に使いこなすことです。『NEW ACTION FRONTIER』は、この入試基礎レベルの知識を確実にみにつけられる1冊です。★3までの例題や問題を丁寧に反復することで、過去問演習の前の実力養成を効率よく進めることができます。また、各節末の〔定期テスト攻略〕をきっちり仕上げることができていれば、定期テスト8割以上は十分狙うことができます。
中堅国公立大学やGMARCH、関関同立レベルの大学が志望の人
『NEW ACTION FRONTIER』は、このレベルを目指す人にももちろんおススメです。このレベルを目指す人がやるべきことは、標準レベルの問題を確実に解ききれるようになることです。『NEW ACTION FRONTIER』は、標準レベルに取り組む前提となる、確実な基礎力を効率よくみにつけることを可能にします。また、★4までの問題や入試攻略までしっかり取り組むことで、標準レベルの問題への対応力を磨くことも可能です。
難関大学が(旧帝大や早慶上理など)志望の人
このレベルの大学を目指す人にも『NEW ACTION FRONTIER』は十分効果的です。とはいえ、1段階レベルの高い、『NEW ACTION LEGEND』の方がより適している場合も多いでしょう。
なお、難関大学を目指す受験生は、『NEW ACTION FRONTIER』よりもレベルの高い『1対1対応の演習』といった参考書で得られる考え方を身につけていることが必須となる点には注意してください。
『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書にじっくりと取り組み、さらにその先へと実力を高めていくには、「確固たる基礎力」をみにつけておくことが欠かせません。効果的に基礎を固めることができる『NEW ACTION FRONTIER』を最大限に活用し、数学力の基盤をがっちりと固めてしまいましょう。
あまりオススメとは言えない人
網羅系の宿命として、「問題数が多い=仕上げるのにある程度の時間が必要」という面があります。そのため、本番までの時間が少ない人が手を出すのは危険です。
また、すでに『Focus Gold』『青チャート』『黄チャート』『白チャート』『合格る数学』などを使用しているのであれば、難しすぎて全く進められないという事でなければ、乗り換える必要はありません。まずはいま取り組んでいる網羅系の参考書をきっちりと仕上げ、次のステップに何を使うかをじっくりと検討するようにしましょう。
『NEW ACTION FRONTIER -理解と思考-』の後にやるべき参考書

ここでは、『NEW ACTION FRONTIER』が仕上がった後に何を進めていくべきかを志望校別に紹介します。
本来、一人一人の状況で全く変わってしまう参考書の選び方ですが、これまでの経験から「失敗しにくい一例」として参考書学習のルートをいくつか紹介していきます。よければ参考にしてください。
日東駒専・産近甲龍・地方国公立大学が志望の人
このレベル帯の大学を目標とする場合、いかに「基礎レベル」を自在に扱えるかがポイントになります。そのため、徹底した基礎固めが最優先事項です。『NEW ACTION FRONTIER』で入試基礎レベルを盤石なものにした後は、実際に志望校の過去問に取り組みましょう。過去問演習で少しでも不安なところが出てきた場合には、例題をじっくり確認しなおすようにするのが大切です。
演習不足が気になる場合には、『入試数学の基礎徹底』『数学ⅢCの入試基礎』を使ってみるのがいいでしょう。
また、『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習を徹底して行うことも忘れずに行いましょう。
NEW ACTION FRONTIER +ドラゴン桜式計算力ドリル→過去問(+入試数学の基礎徹底/数学ⅢCの入試基礎)
GMARCH・関関同立・中堅国公立大学が志望の人
このレベルの大学を志望する場合、入試標準レベルの問題の演習をいかに効果的に積み上げるかがポイントになります。標準レベルの問題を確実に解ききる力を身につけ、余裕があれば、応用問題に少し触れておけるといいですね。
なお、計算練習もきっちりと磨き上げておく必要があります。『合格る計算』などにより、速さと正確性の両方を鍛え上げるようにしましょう。
NEW ACTION FRONTIER→1対1対応の演習+合格る計算→理系数学入試の核心(標準編)/文系数学の入試の核心/国公立標準問題集Can Pass(Can Passは国公立志望のみ)+合格る計算→過去問
難関大学(旧帝大・早慶上理)が志望の人
難関国公私立大学を目指す人は、入試標準から応用レベルの問題を取りこぼさずに得点しきることが求められます。そのためには、相応のレベルの問題を徹底して演習することが必要です。このことから、以下のようなルートがオススメです。
NEW ACTION FRONTIER→1対1対応の演習+合格る計算→新数学スタンダード演習+数学ⅢCスタンダード演習→過去問
大学への数学シリーズの『1対1対応の演習』、『スタ演(ⅢC含む)』に進むのが効率的で最もオススメです。本番までの残り時間を考えたときに、問題数を絞る必要があるようなら『理系数学入試の核心(標準編)』や『やさしい理系数学』を使うのもありでしょう。演習を進める中で時間配分や解答スピードを意識し、試験本番でも通用する対応力をみにつけてください。
理系最難関大学(東大・京大・東京科学大)医学部を目指す場合
入試標準レベルを固めたうえで、さらに柔軟な思考力や発想力を身につけることが必要です。過去問演習と並行して、『上級問題精講』や『新数学演習』『ハイレベル理系数学』といった問題集に取り組み、深い思考を要する問題への対応力をみにつけてください。
『NEW ACTION FRONTIER -理解と思考-』で数学に自信をつけよう!
『NEW ACTION FRONTIER』は、数学の基礎力をしっかりと固めたい人にとって頼れる一冊です。数学が苦手な人でも取り組みやすい設計になっており、基礎の習得を重視しながら、考える力をみにつけることができる構成が特長です。特に、東京書籍の教科書を使用している人には相性抜群の参考書であり、教科書との連携で学習の効率をさらに高められる構成になっています。
『NEW ACTION FRONTIER』が他の参考書と異なるのは、問題を解き解法パターンを覚えるだけではなく、思考の「プロセス」を重視している点です。解法パターンの暗記を前提とした参考書が多い中、『NEW ACTION FRONTIER』では問題文に書かれた条件やその意味をしっかり理解し、自分の力で答えを導き出す練習を繰り返せる仕組みになっています。これにより、自分で考える力が身につき、入試本番で初めて見る問題にも柔軟に対応できる力を伸ばしていくことができます。
学習の進め方としては、1周目では〔まとめ〕や〔Quick Check〕で基礎事項を確認し、〔例題〕に取り組むことで基本解法(定石)の習得を図ります。この段階では、時間をかけて解説を読み込み、「なぜその解法になるのか」をしっかり理解することを意識してください。解けなかった問題や間違えた問題には印をつけ、復習が必要な箇所を明確にしておくことも重要です。最初は解けない問題が多くても焦らず、少しずつ解法を吸収していきましょう。
2周目以降では、例題や練習問題を中心に取り組みながら、時間も意識した実戦的な練習に進んでください。この段階では、1周目で解けなかった問題に再挑戦し、確実に解法を自分のものにしていきましょう。さらに、演習の反復を通じて知識の定着を図るとともに、問題を解くスピードも向上させていくことが必要です。★3レベルのマスターで偏差値55を、★4レベルのマスターで偏差値60を入試編まで仕上げることができれば難関大入試への対応が十分可能なレベル、基礎力を応用力へと発展させることが可能になります。
『NEW ACTION FRONTIER』を仕上げることで、基礎から標準レベルの問題まで対応できる力が養われます。目指せる実力が身につきます。
このように、多くの数学学習者に対応できる『NEW ACTION FRONTIER』は、数学の参考書に迷っている多くの人にオススメです。『NEW ACTION FRONTIER』をしっかりとやり込むことで、基礎を盤石なものにし、数学に自信をつけてください。一歩ずつ取り組むことで、数学力が確実に飛躍し、目標達成への道筋が見えてくるはずです。『NEW ACTION FRONTIER』を手に取り、数学の未来を変える一歩を踏み出しましょう!
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