結果を出したい!そのように考えている人は非常に多いのではないでしょうか。そして、効率よく結果を出すために、より優れた方法についていろいろと調べている人も多いと思います。私自身も、生徒により効率の良い勉強法で学習してほしいと考え、方法論について調べまくっていた一人です。
ところが、実は「方法論の前にもっと意識しなければならないことがある」という事実をあなたは知っていましたか?
「効率のいい方法を求めるのは当然では?」「方法がまずいと、頑張ってもが意味ないのでは?」と感じた人が多いのではないでしょうか。正直に言うと、以前の私もそうでした。もっと大切なことがあるという事に、私も気づいていなかったのです。いや、気づいていないふりをしていたといったほうが良いかもしれません。
ここからは、実際に『生徒の学習効果を高め、成績を向上させる』のに必要であったことを、皆さんにお伝えしていきます。ぜひ、より結果を出せる自分になるためのヒントにしてください。
重要なのは方法論より行動量
方法よりも量が大切!と言われたとしたらあなたはどう感じるでしょうか。
- 方法論を考え、効率的なものに改善すれば行動量も増えるに決まっている。
- 量を増やすには、効率の良い方法がまず必要だ。
これらのように考えてはいないでしょうか。実はその考えは幻想です。
私自身の経験や生徒の状況を見ていると、いくら方法の部分を改善したとしても増やせる量は多くて2割です。2割も変われば大きな差だと思われるかもしれません。
しかし、よく考えてみてみてください。情報化が進み、多くの人が平等に情報を手にすることができる現在、本当に方法論で差がつくのでしょうか?これまで全く情報を得ようとしてこなかった人ならば、2割という大きな効率化が見込めるかもしれません。ですが、少なくともこの記事を読んでくれているあなたはそうではないはずです。であれば、いくら方法論を工夫してもわずかな改善しか見込めないのではないでしょうか。
一方で、勉強時間つまり行動量については、少しの工夫で1.5倍や2倍、あるいはもっと大きな変化を生むことも可能であったりします。
例えば、普段2時間の勉強時間を確保している生徒がいたとしましょう。その2割と考えると24分でしかありません。しかし、少しの工夫をすることで、勉強時間を3時間・4時間にすることは意外と可能なのです。
確かに効率の良い方法に変えたうえで時間を増やせるのが理想的だとおもいます。ですが、早々うまくいくというものではありませんよね。だからこそ、まずは行動量を増やすことを優先すべきなのです。そして、行動量を最大化できたうえで方法論を見直すことで、初めて効率化に意味が生まれてくるのです。。
行動量を増やすには
行動力を増やすには、
- なんとなく過ごしている
- なんとなく無駄にしてしまっている
そんな時間をいかに活用できるかで決まってきます。「何を当たり前のことを言っているんだこいつは」という声が聞こえてきそうですが、これが真実なのです。
では、どうすれば時間を有効活用できるのかという事を、ここから説明していきたいと思います。
結論は、生活リズムを最適化することが最も大切であるという事になります。
行動とは、脳(ひいては体)を動かすことです。であるならば、常に脳が最高のパフォーマンスを引き出せるようにすることが重要であり、そのためには生活リズムを整えることが大切だという事なのです。
今の生活リズムは完璧だと自信を持って言える人はどれくらいいるでしょうか?少なくとも私には無理です…。一度、これまでの生活を振り返ってみてください。食べ過ぎ、食べなさすぎ、睡眠不足、運動不足、日光不足、過度なストレスなど生活を乱す要因はいくつも出てくるのではないでしょうか。これらを少しでも改善していければ、それだけ行動量を増やすことにつながるのです。
そして、これらの中でも特に影響が大きいといえるのは睡眠・日光・運動の3つだと感じています。
中でも最も意識してもらいたいのが、睡眠である。睡眠に関しては、
- 最低7時間の睡眠時間を確保する
- 毎日、同じ時間に寝て同じ時間に起きる
の2点を死守してほしいとおもっています。また、可能な限り
- カフェインは寝る8時間前まで
- 夕食・入浴は寝る1時間前まで
の2点も取り入れるようにしてください。
そもそも起きる時間がばらばらだと、生活のリズムが作れません。加えて、多くの研究データから、睡眠時間に関しては、6時間睡眠を5日続けると2日徹夜したのと同じ程度に脳のパフォーマンスが落ちる、カフェイン摂取から睡眠までの時間が8時間よりも短いと睡眠に悪影響を与える、食事や入浴も内蔵への負担からあまり寝る直前だと睡眠の質を悪化させるという事が明らかになっています。ついつい削りがちな睡眠時間ですが、睡眠時間の確保は何よりも重要だと認識しておきましょう。
そして、睡眠時間が確保できたら、日光不足、運動不足にならないように朝の散歩をお勧めします。30分を目安に実行してみてください。これだけで、やる気をコントロールするいろいろなホルモンのバランスが調整され、過度なストレスを感じることの予防にもなり、行動量の増加になるはずです。
やる気を出すことの難しさ
ここまで読んでくれたあなたは、「結果を出すには、行動量を増やすことが重要で、行動量を増やすには生活リズムの最適化が必要だということは理解したけど、やる気が出なかったら意味なくないですか?」そんな風に思っているのではないでしょうか。
確かに、一人1台スマートフォンを持つようになっている現在において、やる気を出し、維持していくことは簡単ではありません。
各種SNSやNetflixのような動画サイト、オンラインゲームなど非常に多くの娯楽がスマートフォンからは、簡単に手に入ってしまいます。これらは「いかに相手の時間を奪うか」によって成り立っており、本当に簡単に自分の時間を奪われてしまいます。そして、夜更かしや運動不足から生活リズムが乱れてしまい、ますますスマートフォンに逃げていくという悪循環が始まってしまいます。
これを断ち切るには、「とりあえず5分やってみる」ことが大切です。
やる気がないのにやれ、とはどういうことかと思われるかもしれません。ですが、実は人間のやる気は実際にそれをやることで高まるものであるという事が明らかになっています。
つまり、やる気が出るのを待っていてはいつまでたってもやる気は出ず、逆にやる気がしなくてもとりあえず始めてみると気持ちが乗ってきてどんどん進むという事です。
- 何も考えずにとりあえず1問解き始めてみる
- 5分やってみても気分が乗らなければ、いったん中断する
など自分でルールを決めて、「まず始める」を生活習慣の一部にしてしまってください。
まとめ
いかがでしょうか。ここまで書いてきたことについて、すべて知っていたし実践できていたという人はいなかったのではないでしょうか?(もしおられたら申し訳ないです…)
結果を出したい!そのように考えている人は非常に多い中、実際に行動量を増やすこと、そしてそのために重要な生活リズムや睡眠を大切にできていない人が多かったはずです。そして、そんなあなたも以前の私と同じように実は気が付いていたけど気づかないふりをしていた部分もあるのではないですか。
生活リズムを整え、規則正しい生活をする。ものすごく地味ではありますが、自分事として、自分の責任のもと行動量を増やす最善の手法が生活リズムの確立です。
教え子の中には、生活習慣を見直したことで、学年順位が3桁から1桁まで上がった生徒もいます。より結果を出せる自分になる、それは行動量を最大化することがまず必要。そして、それは規則正しい生活から始まることを覚えていてください。
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