【高校数学】大学への数学 プレ1対1対応の演習を徹底分析!レベルや問題数など詳しく解説

大学への数学プレ1対1対応の演習を徹底解説!厳選された問題で基礎を固める大数シリーズの入門書 参考書
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皆さんは、『大学への数学 プレ1対1対応の演習(略称:プレ1対1)』シリーズをご存じですか?『1対1対応の演習(略称:1対1)』は知っているけど、プレって何?という人も多いのではないでしょうか。

『プレ1対1対応の演習』は、多くの受験生に愛されてきた『大学への数学』シリーズの入門書といえるもので、入試基礎レベルをがっちり固めることができる参考書です。厳選された問題と丁寧ながらスッキリとした解説により、独学でもスムーズに学習を進められるようになっています。

『大学への数学(略称:大数)』といえば、数学強者が使う難しい参考書というイメージがまだまだ強いかもしれませんが、意外と基本的なことからしっかり学べるように考えられています。

この記事を通して『大学への数学 プレ1対1対応の演習』の特徴や活用法をしっかり理解し、志望校合格に向けて効率よく学習を進めてください。

なお、大数シリーズ全体の比較や、もっと幅広くおすすめ参考書を紹介している記事も投稿しています。まだ読んでいないという人は、是非そちらも参考にしてみてください。

『プレ1対1対応の演習』の概要

出版社とおすすめ度

プレ1対1対応数学ⅠAⅡB
プレ1対1対応数学ⅠAⅡB+ベクトル


〈おすすめ度:★★★★☆〉

出版社:東京出版
サイズ:B5判

『プレ1対1対応の演習』は、教科書章末問題~入試基礎レベルの問題に対応できる力を得るための参考書です。

ほかの大数シリーズと同様のスッキリかつ丁寧な解説で、基礎を丁寧に固めていけます。一方で、大数的なスタイルのため、内容とは無関係に見た目で「難しそう」というイメージを持ってしまう人がいるのも事実でしょう。

『プレ1対1対応の演習』の構成

第1部で教科書レベルの確認をし、第2部で入試基礎レベルの問題へのアプローチの仕方を学ぶことができる2部構成です。第1部、第2部ともに〔例題〕〔前文〕〔解答解説〕〔演習題〕の4つのパートが基本構成となっています。また、第1部には重要ポイントをすっきりまとめた〔公式など〕が分野ごとに掲載されているものありがたい点です。

  • 例題
    第1部では教科書の章末レベルを中心に、第2部では入試基礎レベルを中心に典型的かつ汎用性の高い問題が掲載されています。
    第2部まできちんとこなせば、共通テストで6割以上、私立大でいえば日東駒専や産近甲龍といった大学への合格が見えてきます。
  • 前文
    そのテーマを習得するうえで重要になる手法や思考プロセスがまとめられています。スッキリとした記載のため一見すると不親切に見えますが、実際はかなり丁寧な内容になっています。
    初めはわかりにくいと感じるかもしれませんが、今後の数学学習をスムーズに進めるために必要なステップだと思って、じっくり読みこんでください。
  • 解答解説
    実際の答案として再現する価値の高い「自然でスッキリとした」解答が記載されています。行間を埋めるために必要な傍注(補足説明)も丁寧で、重要なポイントの理解を深めることが容易になっています。
  • 演習題
    例題のテーマと1対1に対応した同じテーマの類題です。「例題で学んだ解法をきちんと運用できれば解ける」タイプの問題になっています。
    制限時間内に余裕をもって解けるようになるまで是非しっかり取り組んでください。

プレ1対1対応の演習の問題数とレベル

無理なく入試基礎レベルの実力をみにつけられる問題数

『プレ1対1対応の演習』は、「入試数学の土台となる基礎力」を効率よく高めるために厳選された問題がそろっています。以下の表に問題数をまとめました。

数学Ⅰ

単元例題演習題合計
数と式242448
2次関数232346
図形と計量181836
データの分析5510
合計7070140

数学Ⅱ

単元例題演習題合計
式と証明101020
複素数と方程式9918
図形と方程式252550
三角関数141428
指数関数・対数関数171734
微分法とその応用101020
積分法とその応用141428
合計9999198

数学A

単元例題演習題合計
場合の数161632
確率151530
整数191938
図形の性質181836
合計6868136

数学B+ベクトル

単元例題演習題合計
数列303060
統計的な推測141428
平面のベクトル252449
空間のベクトル151631
合計6868136

総合計

総合計(数学ⅠAⅡB+ベクトル)642

教科書章末レベルから入試基礎レベルの良問を通して、大学入学共通テストや日東駒専・産近甲龍といった私立大入試に対応できる解法パターンを体系的に学ぶことができます。

また、よく比較対象となる参考書としては『白チャート』『基礎問題精講』『元気が出る数学』などがあります。

どれも素晴らしい参考書ですが、私としては

  • ちからわざ(物量で押す)のが得意な人に合うのは『白チャート』
  • 最も解説が丁寧かつ詳しいのは『元気が出る数学』
  • シリーズ全体としてのバランスが整っているのは『問題精講シリーズ』
  • 「先のレベル(難関大入試)」に通用する力が最も身につきやすいのは『プレ1対1』

だと考えています。

問題数を比較すると下の表のようになります。

参考書名問題数
白チャート(例題+練習問題)1,112
基礎問題精講674
プレ1対1対応の演習642

チャート式と比べるとかなり少ない問題数になっていますね。厳選された問題で効率よく学習できるのがよくわかります。

受験生に非常に人気のある『基礎問題精講』についてですが、実は私としてはあまりお勧めとは言えません。他の問題精講シリーズと違い解説があまり詳しくなく深みもないからです。さらに、掲載されている解法の汎用性が低いこともまま見受けられます。

そのため、

とにかく数をこなして、知っている解法パターンを増やしたい:『チャート式』
とにかく詳しい解説で理解をしていきたい:『元気が出る数学』
厳選された問題で応用の幅の広い思考方法をみにつけたい:『プレ1対1』

が、それぞれの目的に応じた上位互換の参考書となりオススメです。

絶対落とせない入試基礎レベルの問題への対応力を確立させる

『プレ1対1対応の演習』の目標は、「教科書レベルと入試基礎レベルのスムーズな橋渡し」とされています。

この目標を効率的に達成できるように、『プレ1対1』では受験数学の基礎となる内容を、体系的かつ効率的にスッキリとみにつけることができるように工夫されています。

シリーズの入門書としての位置づけとはいえ、そこは『大数』です。良くも悪くも、基礎固めの時期に使う『プレ1対1』にもその理念はしっかり受け継がれています。その結果、「応用の利く数学的思考力の養成につながる、スッキリした解説」になっています。

これは長所でもあるのですが、「数学が本当に苦手」という人にとってはやや突き放されているようなイメージにつながります。紙面が白黒なのもこの「見た目で難しそう」と思わせる効果を高めてしまっていますね…。

掲載されている問題のレベル帯としては、
『白チャートの🧭2~🧭5の例題』
『黄チャートの🧭3つ以下の例題』
『青チャートの🧭2つ以下の例題』
『基礎問題精講』
『元気が出る数学』
などと同等と考えてください。

『プレ1対1対応の演習』の効果的な使い方

『プレ1対1対応の演習』は、チャート式や問題精講シリーズのような、「解法パターン(定石)を暗記する」ことが目標ではありません。より少ない問題の中から、幅広く応用の利く数学的な考え方」を効果的にみにつけていくことが目標です。いわゆる基礎の段階でこの目的を達成するためには、それに合わせた取り組み方が必要になります。ここでは、『プレ1対1』を効果的に活用するためのおすすめの使い方を紹介します。

1周目の流れ

1周目のポイントは大数的なすっきりしているが丁寧で詳しい解説になれること。そして、その解説を通して考え方をじっくり理解することです。スピードよりも質を重視して、確実に考え方をみにつけていってください。

なお、前提として、定理や公式そのものについての最低限の理解を済ませておく必要があります。『入門問題精講』や『初めから始める数学(通称:はじはじ)』といった初学者用の参考書を活用し、基礎知識の定着を済ませてから『プレ1対1』に取り組むようにしてください。入門レベルの学習には、 スタディサプリTry iT19chなどの授業動画を活用するのもおススメです。

〈1周目のSTEP〉
  1. 公式などを確認する
    まずは、前提知識に抜けがないか確認するために「公式など」に目を通しましょう。
    ここで、「言ってる意味が分からない」とか「知らないことが半分以上ある」というような場合には、『入門問題精講』といった参考書に戻り、知識を入れなおしましょう

  2. 例題を解く
    単元のポイントが確認できたら、いよいよ例題に挑戦です。まずは、何も見ずに解けるかチャレンジしましょう。解答時間の目安は最大15分と考えておくと時間効率がよくなります。また、5分考えても「全く方針もたたない」という場合には、前文を確認してみましょう。

    解き終わったら、前文・解答・傍注をしっかりと読み込んでください。ここで、意味が理解できない部分が出てきたら、すぐに『入門問題精講』などを確認して確実に理解しながら進めるようにしてくださいね。
    また、「答えがあっていたからOK~」と読み飛ばすようなことは絶対にしてはいけません。たとえ正解していたとしても、もっとスマートな解法がなかったのか、もっと応用の利く考え方がなかったかをじっくり考えることで、数学的な視野が広がります。この時点で「深く考える癖」をつけておくことが、よりレベルの高い学習を進める段階でものすごく効いてきます。

    じっくり解答を確認したうえで、
    正解でき、解答と同じレベルのすっきりした答案が作れていた 〇
    正解できていて考え方もあっていたが、答案がスマートではなかった △
    間違っていた、正解はしていたがほかの問題にも応用できるような考え方ではなかった、前文をみたからできた ×
    のように、自分の到達度に応じて段階的に印をつけてください。

  3. 間違った問題を自分のものにする
    2.で〇が付かなかった例題について、何も見ずに答案を再現できるか確認してください。このときに、「覚えて再現する」となってしまわないように注意しましょう。解答からきちんと「考え方」を吸収できていれば、丸暗記などせずとも答案を再現できます。

  4. 演習題を解く
    例題で習得した考え方を実践できるか確認します。例題に正面から取り組めていれば、例題は解けなくても演習題は解けたという事も出てくるはずです。
    例題と同じ要領で取り組んでください。(演習題には前文はついていません。手も足も出ないという場合には、例題を参考にしましょう。)
1周目では解けなくても気にしすぎない!

1周目では解けない問題も多いと思います。これは誰でも(東大合格者であっても)同じなので、気にする必要は全くありません。問題に対する正しいアプローチの仕方を学ぶために学習している段階なので、初めからは解けないのが当たり前です。

「この問題」という意識を捨てる!

「この問題」を解くための知識は、単なる丸暗記です。これでは少ない問題から多くを学び取ることはできません。一つの問題を通して、いかに応用性の高い考え方ができるようになるかが重要です。確かにこれは簡単ではありませんが、自分なりに「このタイプの問題はこう解けばいいのでは?」と、攻略方法を探ることを習慣化していきましょう。

2周目以降の流れ

2周目以降の目的は1周目で学んだ考え方を、自分の自然な思考プロセスとなるように馴染ませていくことです。最終的には志望校合格を勝ち取ることが皆さんの目標のはずです。限られた時間で実力を出し切れるように、制限時間にも意識を向けて取り組んでください。

〈2周目以降のSTEP〉
  1. 1周目のときに〇のつかなかった問題に取り組む
    1周目のときと同様に、例題・演習題を解き進めてください。例題の制限時間の目安は10分です。
    このとき、〇のついている問題は頭の中で解答を再現するだけでも構いません。(前文や解答の読み飛ばしはNGですよ。)

  2. 一段階高いレベルの問題で実際に使えるように練習する
    数学Ⅰ/A/Ⅱ/B+ベクトルの一通りの範囲の問題に制限時間内に7~8割答えられるようになったら、『入試数学の基礎徹底』で実際に、初見の問題で学んできた考え方を使えるか確認しましょう。 日東駒専・産近甲龍といった私立大学の実際の過去問に挑戦してみてもいいかもしれません。
すべての問題の解法を自分で説明できるまで周回する!

『プレ1対1対応の演習』を進める目的は、「幅広く応用の利く数学的な考え方」をみにつけることです。初見の問題に対応できるかどうかは、「この考えとこの考えをこう組み合わせていけば解ける」と、思考をつなげていけるかどうかが重要になります。解法がきちんと説明できる(正しい考え方が定着している)状態になれば、勝手に正解できるようになっているので、是非その状態を目指してください。

どんな人に『プレ1対1対応の演習』はおすすめ?

『プレ1対1対応の演習』がおすすめの人

基本的に、数学の基礎を固めて受験に向けて数学力を磨きたいと考えているすべての人にオススメです。特に、問題数が多すぎるとやる気がしないという人には強くお勧めできます。

『大学への数学 プレ1対1対応の演習』は選び抜かれた問題を通して、入試に必要な基礎事項を「幅広く応用の利く」形で身につけられます。解説はシンプルですが丁寧で、将来の難関大受験に向けた準備を効率よく進められます。

逆におすすめでない人は

『プレ1対1』はある程度自分で考えることを要求されます。

図や表を多く用い、語り掛けるように寄り添ってほしい
考えるよりも物量でゴリゴリ押していきたい

といった人には少し不向きかもしれません。

『プレ1対1対応の演習』へ取り組む時期と、次に進めるべき参考書

取り組む時期_プレ1対1
取り組む時期

ここでは、『プレ1対1』をどの時期に進め、『プレ1対1』が仕上がった後には何を進めていくべきかについて、志望校別に紹介します。

本来、一人一人の状況で全く変わってしまう参考書の選び方ですが、これまでの経験から「失敗しにくい一例」として参考書学習のルートを紹介していきます。よければ参考にしてください。

理系向け:志望校レベル別おすすめ参考書

地方国公立大学・日東駒専・産近甲龍が目標の人

このレベルの大学志望の人は、基礎レベルの内容をいかに確実に固めるかが大切です。そのため、入試基礎レベルといわれる問題を徹底して固めることが重要になります。

<各時期と取り組むべき内容>
  • Stage 1
    高1の4月~3月

    数学ⅠAⅡB+ベクトルの入門レベルの学習を終えるようにしてください。『入門問題精講』『初めから始める』『スタディサプリ』などの有効活用により、学校授業を先取りしましょう。

  • Stage 2
    高2の4月~2月

    『プレ1対1対応の演習』を仕上げるようにしてください。
    並行して『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習をこなしておくことも重要です。

  • Stage 3
    高2の3月~8月

    『入試数学の基礎徹底』『数学ⅢCの入試基礎』といった問題集に取り組み、本番への対応力をつけていきましょう。
    高3になってからは、計算練習を『合格る計算』にステップアップできるとなおよしです。

  • Stage 4
    高3の9月~入試本番

    志望校に合わせて、過去問での演習を中心にすえて、得点力を磨きあげましょう。必要に応じて、これまでに使用してきた参考書に立ち戻りながら、抜け漏れが出ないように徹底して復習を進めるのもポイントです。

共通テスト受験者は、高3の4月から少しずつ過去問に着手しておきましょう。

※余裕があるようなら、『文系の数学 重要事項完全習得編』『文系の数学 実戦力向上編』『数学Ⅲ 重要事項完全習得編』などを並行して進めてください。

数学ⅢCの入門レベルの参考書は高2の秋(9月)から取り組み始め、高2の間には終わらせましょう

おすすめ参考書ルート

プレ1対1対応の演習→入試数学の基礎徹底+数学ⅢCの入試基礎→過去問(+文系の数学シリーズ)

中堅国公立大学・GMARCH・関関同立が目標の人

このレベルを目指す人にとって最も重要なのは、入試標準レベルといわれる問題での演習量を十分確保することです。高2の秋(10月)頃から『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書に手を付けることができるように計画的に学習を進めるようにしてください。

<各時期と取り組むべき内容>
  • Stage 1
    高1の4月~9月

    高1の秋には数学ⅠAⅡB+ベクトルの入門レベルの学習を終えるようにしてください。少し大変かもしれませんが、『入門問題精講』『初めから始める』『スタディサプリ』などの有効活用により、学校授業を先取りしましょう。

  • Stage 2
    高1の10月~3月

    『プレ1対1対応の演習』を仕上げるようにしてください。
    並行して『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習をこなしておくことも忘れないようにしてください。

  • Stage 3
    高2の4月~9月

    『入試数学の基礎徹底』『数学ⅢCの入試基礎』といった基礎を固めるための問題集に取り組み、対応力をつけていきましょう。できれば夏休みを有効活用して数学ⅢCまでの全範囲について入試基礎レベルの完成を目指してください。
    この時期からは、計算練習を『合格る計算』にステップアップできるとなおよしです。

  • Stage 4
    高2の10月~3月

    『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書により、入試標準レベルの問題に対応できる力をみにつけましょう。

  • Stage 5
    高3の4月~8月

    本番で使える実戦力を磨くのがこの時期です。
    『CanPass』や『理系数学入試の核心(標準編)』といった演習書で実践練習を進め、遅くとも9月から志望校の過去問に取り組めるように準備を終わらせてください。できれば8月中に一度は過去問に触れておきたいところです。

  • Stage 6
    高3の9月~入試本番

    志望校に合わせて、過去問での演習を中心にすえて、得点力を磨きあげましょう。必要に応じて、これまでに使用してきた参考書に立ち戻りながら、抜け漏れが出ないように徹底して復習を進めるのもポイントです。

※共通テストを受験予定の人は高3の4月からは共テ対策も少しずつ進めておきましょう。直前だけでなんとかなるほど共通テストは甘くないですよ。

おすすめ参考書ルート

プレ1対1対応の演習→入試数学の基礎徹底+数学ⅢCの入試基礎→1対1対応の演習→CanPass/理系数学入試の核心(標準編)→過去問

旧帝大・早慶といった難関大学が目標の人

難関大学を目指す場合に必要なのは、入試標準~応用レベルの問題を取りこぼさないことです。そのためには、そのレベル帯の演習量をしっかり稼ぐことが非常に重要です。この演習量を増やすのにオススメなのが、同じ大数シリーズの『スタンダード演習』です。ここに無理なくかつ早期にたどり着けるようにするための学習計画が必要です。

<各時期と取り組むべき内容>
  • Stage 1
    高校入試終了~高1の8月

    高1の夏には数学ⅠAⅡB+ベクトルの入門レベルの学習を終えるようにしてください。大変かもしれませんが、『入門問題精講』『初めから始める』『スタディサプリ』などの有効活用により、できるだけ素早く先取りしましょう。

  • Stage 2
    高1の9月~2月

    『プレ1対1対応の演習』を仕上げるようにしてください。また、並行して数学ⅢCの入門レベルの学習をこなすことも忘れてはいけません。
    『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習をこなしておけるとなお良しです。

  • Stage 3
    高1の3月~高2の8月

    『入試数学の基礎徹底』『数学ⅢCの入試基礎』といった基礎を固めるための問題集に取り組み、対応力をつけていきましょう。夏休みを有効活用して数学ⅢCまでの全範囲について入試基礎レベルの完成を目指してください。
    この時期からは、計算練習を『合格る計算』にステップアップしてください。

  • Stage 4
    高2の9月~2月

    『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書により、入試標準レベルの問題に対応できる力をみにつけましょう。

  • Stage 5
    高2の3月~高3の8月

    本番で使える実戦力を磨くのがこの時期です。
    『新数学スタンダード演習』『数学ⅢCスタンダード演習』といった演習書で実践練習を進めてください。難解に感じる問題も出てくると思いますが、『1対1』でみにつけた解法の組み合わせで解ききることができる問題ばかりです。適宜、『1対1』に戻って確認することも必要です。9月から本格的な志望校の過去問演習ができるように準備を終わらせてください。ここでの演習量が、合否に直結すると認識しておきましょう。

    3月中に一度は過去問に触れておき、目標とすべき問題レベルを把握したうえで『スタ演』に取り組むようにしてください。

  • Stage 6
    高3の9月~入試本番

    志望校に合わせて、過去問での演習を中心にすえて、得点力を磨きあげましょう。必要に応じて、これまでに使用してきた参考書に立ち戻りながら、抜け漏れが出ないように徹底して復習を進めるのもポイントです。東大・京大といった最難関志望の人で、数学を得点源にしたいという人は過去問と並行して『良問プラチカ(文系/理系ⅢC)』や『新数学演習』に取り組めると理想的です。

東大理Ⅲ・京大医学部・東京科学大医学部・慶応医学部など最難関医学部が目標の人は、高3の4月から過去問演習に取り組めるようにより早めに仕上げていくようにしてください。高3の夏休み以降は、過去問と並行して『新数学演習』などに取り組み、より深い思考を求められる問題に触れる機会を増やしてください

※共通テストを受験予定の人は高3の4月からは共テ対策も進めておきましょう。このレベルの理系受験生だとしても、共通テストをなめていると足元をすくわれます!

おすすめ参考書ルート

プレ1対1対応の演習→入試数学の基礎徹底+数学ⅢCの入試基礎→1対1対応の演習→新数学スタンダード演習+数学ⅢCスタンダード演習→過去問(+新数学演習)

文系向け:志望校レベル別おすすめ参考書

地方国公立大学・日東駒専・産近甲龍が目標の人

このレベルの大学志望の人は、理系と同様、入試基礎レベルといわれる問題を徹底して固めることがポイントです。

<各時期と取り組むべき内容>
  • Stage 1
    高1の4月~3月

    数学ⅠAⅡB+ベクトルの入門レベルの学習を終えるようにしてください。『入門問題精講』『初めから始める』『スタディサプリ』などの有効活用により、学校授業を先取りしましょう。

  • Stage 2
    高2の4月~2月

    『プレ1対1対応の演習』を仕上げるようにしてください。
    並行して『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習をこなしておくことが非常に重要です。

  • Stage 3
    高2の3月~8月

    『入試数学の基礎徹底』といった問題集に取り組み、本番への対応力をつけていきましょう。
    高3になってからは、計算練習を『合格る計算』にステップアップできるとなおよしです。

  • Stage 4
    高3の9月~入試本番

    志望校に合わせて、過去問での演習を中心にすえて、得点力を磨きあげましょう。必要に応じて、これまでに使用してきた参考書に立ち戻りながら、抜け漏れが出ないように徹底して復習を進めるのもポイントです。

共通テスト受験者は、高3の4月から少しずつ過去問に着手しておきましょう。共通テストへの不安を払しょくするためにも、『緑チャート』などをうまく活用して早めの準備を意識してください。

※余裕があるようなら、『文系の数学 重要事項完全習得編』『文系の数学 実戦力向上編』などを過去問と並行して進めていけると理想的です。

おすすめ参考書ルート

プレ1対1対応の演習→入試数学の基礎徹底→過去問(+文系の数学/緑チャート)

中堅国公立大学・GMARCH・関関同立が目標の人

このレベルを目指す人にとって重要なのは、入試標準レベルといわれる問題での演習量を十分確保することです。文系であっても、高2の秋(10月)頃から『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書に手を付けることができるように計画的に学習を進めるようにしてください。

<各時期と取り組むべき内容>
  • Stage 1
    高1の4月~9月

    高1の秋には数学ⅠAⅡB+ベクトルの入門レベルの学習を終えるようにしてください。少し大変かもしれませんが、『入門問題精講』『初めから始める』『スタディサプリ』などの有効活用により、学校授業を先取りしましょう。

  • Stage 2
    高1の10月~3月

    『プレ1対1対応の演習』を仕上げるようにしてください。
    並行して『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習をこなしておくことも忘れないようにしてください。

  • Stage 3
    高2の4月~9月

    『入試数学の基礎徹底』といった基礎を固めるための問題集に取り組み、対応力をつけていきましょう。できれば夏休みを有効活用して数学ⅢCまでの全範囲について入試基礎レベルの完成を目指してください。
    この時期からは、計算練習を『合格る計算』にステップアップできるとなおよしです。

  • Stage 4
    高2の10月~3月

    『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書により、入試標準レベルの問題に対応できる力をみにつけましょう。

  • Stage 5
    高3の4月~8月

    本番で使える実戦力を磨くのがこの時期です。
    『CanPass』や『文系数学入試の核心』といった演習書で実践練習を進め、遅くとも9月から志望校の過去問に取り組めるように準備を終わらせてください。できれば8月中に一度は過去問に触れておきたいところです。

  • Stage 6
    高3の9月~入試本番

    志望校に合わせて、過去問での演習を中心にすえて、得点力を磨きあげましょう。必要に応じて、これまでに使用してきた参考書に立ち戻りながら、抜け漏れが出ないように徹底して復習を進めるのもポイントです。

※共通テストを受験予定の人は高3の4月からは共テ対策も少しずつ進めておきましょう。理系以上に数学に苦手意識のある人が多いはずなので、共通テストは甘くないことを強く認識しておきましょう。

おすすめ参考書ルート

プレ1対1対応の演習→入試数学の基礎徹底→1対1対応の演習→CanPass/文系数学入試の核心→過去問(+緑チャート)

旧帝大・早慶といった難関大学が目標の人

最難関大学を目指す場合には、文系であっても高度な応用力をみにつけていることを求められます。基礎から標準を固めたうえで、最終的には『文系数学の良問プラチカ』『上級問題精講』『ハイレベル数学完全攻略』といったハイレベルな問題集を活用し、対応力をみにつけられると理想的です。

<各時期と取り組むべき内容>
  • Stage 1
    高校入試終了~高1の8月

    高1の夏には数学ⅠAⅡB+ベクトルの入門レベルの学習を終えるようにしてください。大変かもしれませんが、『入門問題精講』『初めから始める』『スタディサプリ』などの有効活用により、できるだけ素早く先取りしましょう。

  • Stage 2
    高1の9月~2月

    『プレ1対1対応の演習』を仕上げるようにしてください。また、並行して数学ⅢCの入門レベルの学習をこなすことも忘れてはいけません。
    『ドラゴン桜式計算力ドリル』などで計算練習をこなしておけるとなお良しです。

  • Stage 3
    高1の3月~高2の8月

    『入試数学の基礎徹底』といった基礎を固めるための問題集に取り組み、対応力をつけていきましょう。夏休みを有効活用して全範囲について入試基礎レベルの完成を目指してください。
    この時期からは、計算練習を『合格る計算』にステップアップしてください。

  • Stage 4
    高2の9月~2月

    『1対1対応の演習』のような入試標準レベルの参考書により、入試標準レベルの問題に対応できる力をみにつけましょう。

  • Stage 5
    高2の3月~高3の8月

    本番で使える実戦力を磨くのがこの時期です。
    『新数学スタンダード演習』といった演習書で実践練習を進めてください。難解に感じる問題も出てくると思いますが、『1対1』でみにつけた解法の組み合わせで解ききることができる問題ばかりです。適宜、『1対1』に戻って確認することも必要です。9月から志望校の本格的な過去問演習ができるように準備を終わらせてください。ここでの演習量が、合否に直結すると認識しておきましょう。

    3月中に一度は過去問に触れておき、目標とすべき問題レベルを把握したうえで『スタ演』に取り組むようにしてください。

  • Stage 6
    高3の9月~入試本番

    志望校に合わせて、過去問での演習を中心にすえて、得点力を磨きあげましょう。必要に応じて、これまでに使用してきた参考書に立ち戻りながら、抜け漏れが出ないように徹底して復習を進めるのもポイントです。

※共通テストを受験予定の人は高3の4月からは共テ対策も進めておきましょう。共通テストでキッチリと得点しきることができるかどうかで、合否に大きく影響します。絶対に、共通テストをなめてはいけません

おすすめ参考書ルート

プレ1対1対応の演習→入試数学の基礎徹底→1対1対応の演習→新数学スタンダード演習→過去問(+ハイレベル数学の完全攻略/文系数学の良問プラチカ)

迷ったらこれ!『プレ1対1』で数学の基礎固めを始めよう

ここまで、『プレ1対1対応の演習』の内容や特長について詳しく見てきました。『プレ1対1』が基礎固めにおいて非常に優れた選択肢である理由も、十分に伝わったのではないでしょうか。

数学の基礎を固めることは、すべての受験生にとって最初に取り組むべき重要なステップです。基礎がしっかりしていなければ、応用問題を解くための土台が揺らいでしまいます。『プレ1対1』は、この基礎を効率的に固めるために設計された参考書です。そのため、「まず何を使えば良いか分からない」「基礎を効率よく身につけたい」と考えている人にとって、『プレ1対1』は非常に適した選択肢といえます。

『プレ1対1』の魅力は、第1部で教科書章末レベルをしっかり固め、第2部で入試基礎レベルへとスムーズに進められる構成にあります。第1部では、高校数学で学ぶ重要な公式や解法の考え方を例題を通じて整理し、教科書レベルの基本的な問題を確実に解けるようになることを目指しています。これにより、基礎的な理解に抜け漏れがない状態を作り出せます。第2部では、この基礎力をもとに入試基礎レベルの問題に取り組むことで、考え方をより実践に近い形で使いこなせるように訓練する内容となっています。この流れがスムーズで無理がないため、基礎固めを確実に進められます。

また、例題と演習題が1対1で対応していることも重要なポイントです。例題で学んだ解法や考え方を、すぐに演習題で確認できるため、ただ「解けるようになる」だけではなく、その解法をどのように使えば良いかまで自然に身につけることができます。これにより、問題を解くだけの「作業」にならず、解法を使いこなす力が身につきます。

さらに、問題数が厳選されている点も、『プレ1対1』の大きな魅力のひとつです。多くの参考書が膨大な問題量を提供している中、『プレ1対1』では必要最低限の問題数に絞られており、無駄なく学習を進めることができます。「たくさんの問題を解くことに疲れてしまう」「重要な問題がどれなのか分からない」と感じている方には、『プレ1対1』の効率性が非常に魅力的に映るはずです。

また、効率よく成果を上げるためには、参考書の適切な使い方も重要になります。『プレ1対1』を最大限に活用するためには、まず1周目で例題をじっくりと読み解き、考え方を丁寧に吸収することが大切です。そして、2周目以降では演習題に重点を置き、解法の再現性を高めていくようにしましょう。このように段階を踏むことで、着実に力を伸ばせます。

『プレ1対1』は、基礎を効率的に固めたい全ての高校生にとって、信頼できるパートナーです。基礎固め用の参考書に迷ったら、『プレ1対1』を手に取ってみてください。その一歩が、大きな自信と志望校合格へつながります。

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