高校の勉強は「ものすごく難しい」「授業のスピードがすごく早い」そんなイメージから、高校での勉強についていけなくなったらどうしようと不安に思っている人は多いのではないかと思います。また、中には既についていけなくなっている人もいるかもしれません。
今回は、中学と高校での勉強の違いや高校の勉強についていけなくなる理由、勉強についていけなくなってしまった時の対処法などをお伝えします。
中学と高校で何が違う?
そもそも、中学と高校での勉強に大きな違いはあるのでしょうか? まずは、中学と高校での勉強について比べてみましょう。
高校の勉強は中学までの拡張
まずお伝えしたいのは、実は中学と高校での勉強にそこまで大きな差はないということです。
もちろん、高校で勉強する内容は中学までよりも難しくなります。小学校と中学では中学のほうが難しい内容を勉強したのと同じですね。
でも、思い出してみてください。小学校から中学校に進んだ際、4月の最初の授業からいきなりすごく難しい内容を勉強しましたか?
小学校で学んだことの復習をしながら、その内容を利用(応用)して中学での勉強は進んでいきましたよね。
高校でも同じように、いきなりすごく難しいことはやりません。まずは中学で学んだことの復習的な内容から始まります。
ですので、高校受験に向けて基礎をきちんと積み上げている皆さんは過度に心配しなくても大丈夫です。むしろ、高校の勉強はすごく難しいものだと思い込むことが危険です。
ただし、予習や復習が習慣化していない人は要注意です。予習・復習を毎日進めることを強く意識しましょう。
高校になるとテスト期間中の勉強だけでは絶対に乗り越えられなくなります。
高校の授業はスピードが速い
高校での勉強は中学までの勉強をより深く掘り下げたものです。ですので、先ほどお伝えしたように、高校の勉強はすごく難しいものだと思い込む必要はありません。
ですが、勉強する内容が増えることは間違いありません。教科にもよりますが、中学の時と比べるとおおよそ3倍の量の内容を勉強することになります。
勉強する内容が増えるということは、それだけ毎日の授業のスピードが速くなるということです。
そのため、
予習→授業(集中して聞きましょう)→復習(必ずその日のうちに)
というサイクルをいかに守っていくかということが大切になります。
私の通っていた高校では英語・数学がどちらも週7回ありました。
今でも、多くの高校では英語と数学はほぼ毎日授業があると思います。
こうなってくると、
- その日の内容を事前に見ておかないと授業の内容が理解できない
- その日のうちに疑問点を解決しておかないと次の日の授業もわからない
- ①②が1週間も続くとその科目の授業に全くついていけなくなる
という状況になってしまいます。
人は誰もが苦手なことはついつい後回しにしてしまいがちです。
中学では苦手をしばらく苦手なままにしておいてもなんとかなったりします。ですが、高校ではそうはいかないことは覚えておいてください。
得意教科でも注意は必要
中学では苦手な科目でなかったのに、高校になった途端に苦手科目になってしまったというパターンもあり得ます。(逆に苦手だった科目が得意になることもあります。)
これは、勉強内容が深く掘り下げられることが原因です。
中学では重要語句を暗記するだけで得点できていた科目であっても、高校になると語句の意味やその背景などといったことまで理解しないと解けなくなってしまうということがあるからです。
難しくなった内容に対して暗記と理解の両方を行わないと、勉強についていくことが出来なくなるということを知っておいてください。そして、得意教科でも安心しきらずに日々の勉強を進めるようにしましょう。
ついていけなくならないために必要なことは?
一度授業についていけなくなると、自力で追いつくのはかなり困難です。
では、授業についていけないという状況にならないためにはどうすればよいのでしょうか?
勉強方法を見直す
先ほどもお伝えしたように、高校では毎回の授業について予習・復習をすることが重要です。
これがきちんとできていれば、高校の勉強に対して大きな不安を持つ必要はありません。
ですが、授業は毎日あり進むうぴーども速いので毎日の予習・復習の量は多くなります。さらに、部活動や生徒会活動などの学校生活も充実させていきたいはずです。
そう考えると、いかに時間を効率よく使えるかが大切になりそうですよね。
そこで必要になるのが、
- 非効率な勉強方法をやめる
- 効率の良い勉強方法をしる
ということです。
効率の悪い勉強法になっていると、課題(宿題)を終えるだけで時間がかかってしまい、予習や復習に十分な時間が使えなくなってしまいます。
中学の時は勉強する量がそこまで多くなかったので何とか対処できていたかもしれません。ですが、高校では非効率な勉強方法のままだと授業についていけなくなってしまいます。限られた時間の中で必要な量の勉強をしきれないからです。
まずは、これまでの勉強方法を振り返ってみましょう。そして非効率な方法になっていたならすぐに改善してください。そして、効率的な方法を身に着けるようにしていきましょう。
予習→授業→復習というサイクルの徹底
皆さんは、
- 授業を受けてもよく分からなかった
- 次の日になったら授業の内容を忘れてしまっていた
ということはありませんか?
そうなってしまう原因一つとして、予習・復習をしていないということが考えられます。
繰り返しになりますが、高校の勉強は進むスピードが速いです。そのため、何もかも授業で教えてもらおうという姿勢では授業についていけなくなってしまいがちです。
これを防ぐ方法が授業前後の予習と復習です。
授業をより理解するために
「授業の内容がわからない」を防ぐには、授業の前に次の授業範囲の教科書に目を通しておくのが効果的です。
予習することにより、自分では理解出来ないのがどこなのかはっきりさせることができます。これにより、授業で自分の聞くべき内容を絞ることができるようになります。
つまり、自分の知りたい内容を重点的に聞くことで、授業中に効率よく理解を進めることができるようになるのです。
とはいえ授業中に理解できないところが残ってしまうこともあり得ます。そんな時は、後回しにせず授業後すぐに先生に理解できるまで聞きに行きましょう。(ちょっとした内容なら友達に聞いてもいいと思います。)
先生に聞きに行くのはなかなか勇気が必要かもしれません。ですが、そのままにしておくのは最悪です。授業を聞いてもよくわからなかった内容を自分一人で一から(場合によってはゼロから)勉強しなおして理解することなど不可能だからです。
授業でわからないことがあればしっかりと聞きに行くようにしてみてください。
すぐに忘れる を防ぐために
授業が終わってから、寝るまでのあいだにその日に習ったことを必ず復習しましょう。
残念ながら、部活動などを終え帰宅するころには授業で学んだ内容の半分近くを忘れかけています。このため、その日のうちにノートなどを見直し記憶をよみがえらせることが大切です。
さらに、眠っている間に記憶は脳に定着していくようになっています。そのため、授業当日に復習をすることで単に確認して思い出すという効果だけでなく、その日学んだ内容を覚えやすくするという効果も得られます。
このように、高校生の場合、予習・復習の習慣をきっちりとつけることが授業にしっかりとついていき、成績を伸ばすのにとても大切なのです。
小テスト対策をおろそかにしない
授業内で行われる小テストは、日々の授業の理解度を確認することが目的です。
ですが、小テストの効果は実はそれだけではありません。
実は、人の脳は覚えようとしているとき(インプット)以上にテストなどで思い出そうとしているとき(アウトプット)によりしっかりと記憶に定着させようとするのです。
つまり、小テストであってもしっかりとテスト対策の勉強でインプットし、真剣にテストに取り組みアウトプットをすることで、どんどんと記憶が確かなものになっていくということなのです。
もちろん、小テストを受けて点数が悪かったということは、その範囲の理解が不十分だということです。授業が進んでいく前にしっかりと復習してくださいね。
ついていけなくなってしまったら?
もし、授業についていけなくなってしまったらどうしたら良いのでしょうか?
繰り返しになりますが、高校での勉強は中学までの基礎の上に積み重ねていく必要があります。ですので、土台がしっかりと出来上がっていないとどうしようもありません。
まずは、基礎を固め土台を完成させることが必要です。そして、それには関連する既に習った分野についてもう一度勉強しなおすしかありません。
とはいえ、すべてを一人で進めるのは困難です。ある程度前に戻って見直してみてもわからないという場合は、先生に相談してみましょう。
学校に限らず、先生と呼ばれる人はやる気のある生徒に嫌な感情を抱くことはありません。取り組むべき課題の提案や、1対1での補習の実施など、きっと親身になって相談に乗ってくれるはずです。
まとめ
今回は、中学と高校での勉強の違いや高校の勉強についていけなくなる理由、勉強についていけなくなってしまった時の対処法についてお伝えしてきました。
中学と高校での勉強にそこまで大きな差はないですので、過度な心配はしないようにしましょう。とはいえ、高校は授業スピードが速いです。そのため、 気を抜くとすぐに授業についていけなくなるのも事実です。
しっかりと 授業についていくには 中学の時以上に 毎日の予習・復習を確実にこなすことが大切なので覚えておいてくださいね。
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