成績アップ・志望校合格に向けて必要なのは何?

行きたい学校はある。でも、模試の合格判定はE判定(可能性30%未満)で学校でも志望校のランクを下げるほうがいいと言われる。でもあきらめたくない。そんな状況にいたのが高校2年の3月時点での私です。

この時の私は、塾に通っている友達から「授業がわかりやすい」「成績が上がった」と聞いて、

塾に入ってわかりやすい授業を聴けば、自分も成績が伸びる

と考えていました。同じような状況の受験生って実は少なくないのではないでしょうか。

ですが、本当に塾に通うだけで成績が上がるのでしょうか?決してそんなことはありません。塾に通うだけで成績が上がるのであれば中学生の2人に1人が塾に通う今の日本で成績に悩む中高生はもっと少ないはずです。

今回は、成績を上げ志望校合格を勝ち取るにはいったい何が必要なのかについて考えていきたいと思います。

塾で成績アップするのか?

成績を上げたいと思ったときにまず考えるのは塾・予備校に通うことではないでしょうか。

ですが、本当に塾に通うことで成績が伸びるのかもう一度考えてみてください。あなたの周りには、塾に通って成績が伸びた友達の数と同じくらい塾に通っても成績が伸びなかった友達がいるのではないでしょうか。

その友達たちの違いは何なのかをまず知る必要があります。

わかりやすい授業の落とし穴

多くの塾や予備校での授業はわかりやすいものです。特に、カリスマと呼ばれるような講師の授業は非常に高いレベルにあります。このわかりやすい授業を受けることができるのが塾のメリットです。

わかりやすい授業とは

「わかった」という状態に「容易に」到達することが可能になる授業

です。

すべてを自分1人でやろうとするより効率よく勉強を進められるきがしますよね。でもここに大きな落とし穴があります。それは、

授業を聴くだけという受け身の勉強は成績アップには効果が薄い

ということです。

授業を聴いて「わかった」となっているのは実は講師たちの話術によりわかったつもりになっている状態なのです。このため、どんなに素晴らしい人気講師の授業であっても、聞くだけでは成績は決して伸びません

塾で成績アップしている人は?

では、実際に塾に通うことで成績の伸びている人たちはなぜ成績アップができているのでしょうか?

塾に通うことで成績の上がる人たちには共通点があります。それは、塾に通い授業を受けるだけでは成績は伸びないということをしっかりと理解しているということです。

つまり、

  • 授業を聴いて分かったことを「しっかり自分に定着するまで反復(復習)する」ことが成績を上げるのに重要である。
  • 塾はすべてを教わるところではなく「自力で理解できない点の理解」「進めるべき勉強のペースメーカー」など補助として利用するところである。

ということを知っているということです。

要するに、塾に通うことで成績を伸ばせている人たちは、塾に通ったから成績が上がっているのではないんですね。塾で勉強方法を吸収したうえで塾の授業以外に自分で勉強する自学自習の時間をしっかりつくっているから成績が上がっているということなんですよね。

塾に通うとどうしても授業を聴く=勉強していると感じてしまいますし、授業で時間を使うので自分で勉強する時間が減ってしまいがちです。ですが、どんなに素晴らしい授業であっても、成績を上げてもらおうという姿勢では成績は決して伸びません。自分で勉強を進めるうえで足りない部分を補うのに塾を利用するという意識でなければ成績は上がらないことを、しっかりと意識しておくことが大切です。

成績アップには自学自習

成績アップにとって最も重要なのはやはり「いかに効果的な自学ができるか」です。多くの参考書や塾・授業動画が簡単に手に入る現在、わからないことを知る段階は比較的容易に行えます。ですが、先にも書いたようにこれだけでは成績は伸びません。毎日・むらなく・完璧になるまで反復学習することが重要なのです。

教材レベルを適切に

自学で進める教材の選択は、その後の成績アップに大きく影響します。

いきなり難しい教材に取り組もうとしても、

  • わからないことが多すぎて全然進まない
  • 解説自体が難しく感じ理解できない

ということが起こり、勉強が嫌になりやすくなります。

中を見てみて、大体(6~7割)は楽に解くことができそうと感じるレベルの参考書で基本事項に抜けがないことを確認するところから始めるようにしてみましょう。

ある程度、サクサク進めることができるので、達成感も得やすくでモチベーション維持にもプラスに働きます。

時間×質(量)を意識しよう

自学で成績が上がらないという人は大きく分けて、

  • そもそも時間が足りていない
  • 時間はかけているが効率が著しく悪い

の2つのパターンに分かれます。

成績を上げるにはどうしても必要な知識量があります。また、それをこなすにはどうしてもある程度の時間が必要になります。

現役生は特に、部活で時間と体力の両面から制限がかかりやすいと思います。英語と数学はそれぞれ30分は毎日勉強するなど、自分が少し頑張れば達成できるような目標を決めて継続することを意識してみてください。

また、部活を引退した3年生や浪人生などは勉強している時間がしっかり集中できているかを振り返ってみましょう。

受験生は、勉強しないといけないという意識はしっかり持っていることが多いと思います。ですが、机に向かっているだけだったり、単純な作業(ノートまとめなど)で消費されている時間が多いという人も少なくないはずです。

これでは、5時間勉強したけど集中できていたのは30分ぶんしかないということが起こり、結果必要な演習量が取れていないことになります。

まとめ

成績を上げるのに必要なのはまずは効率的に自学することです。とはいえ、未知の分野の知識を自力で取得するのは大変な場合もあります。家庭での必要な自習時間を確保したうえで、塾・予備校を最大限活用することができれば効率的に成績アップを達成できるのではないでしょうか。

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